キエフ・クラシック・バレエ団のプリンシパルが市長を訪問

9月15日(木)に佐野市文化会館にて「キエフ・クラシック・バレエ団」の来日公演が行われることに先立ち、8月12日(金)、同バレエ団プリンシパルの長澤美絵さんが市長を訪問しました。

キエフ・クラシック・バレエ団は、1982年設立のキエフ市立アカデミー・オペラ・バレエ団を母体とするバレエ・カンパニーです。上演する作品はどれも幅広い年齢層の観客を魅了する作品に仕上がっており、これまでにヨーロッパやカナダ、南米、日本、韓国など世界中で公演されています。

長澤さんは同バレエ団のプリンシパルとして活動されておりましたが、戦火を逃れるため、現在はご家族で日本に避難されています。また、同バレエ団のメンバーたちも各自避難生活をしながら練習に励んでいる状態とのことです。

長澤さんは「戦争により舞台に立つ機会が突然無くなってしまった中、今回舞台に立てる機会を作ってくださり大変感謝している。今回の公演では、バレエ団のメンバーも来日し、ともに舞台に立てるので楽しみ。しかし、ウクライナで今起こっていることが頭から離れない。お客様には、バレエという非日常を楽しんでいただくとともに、ウクライナのことを身近に感じてほしい。プリンシパルとして、精一杯踊らせていただきます。」とお話ししてくださいました。

また、金子市長は「佐野市で公演いただけるということで、大変ありがたい。戦争に対抗する手段として、文化・文明の調和を図ることが大切。行政の力では難しいため、芸術家の皆さんの力をお借りする必要がある。この公演により、ウクライナの皆さんに寄り添ってほしい。佐野市としても、公演を歓迎いたします」とお話しされました。

今回の公演は、チャイコフスキーの3大バレエ「くるみ割り人形」、「白鳥の湖」、「眠れる森の美女」の名場面を中心とした内容となっています。
この公演を通じて、ウクライナへ思いを馳せてみてはいかがでしょうか。